ジョン・スミスへの手紙
 サイバー・ラボ・ノート (2720)

 自分の強みを活かすゲリラ戦法

 先日のルノアール喫茶会の議事録を関係者に送りました。これが非常に好評だったようです。

 思わぬ副産物として、その直後から、議事録作成の仕事を任されるようになりました。因果関係があるのかないのか、明確にはわかりません。

 それでも、文書作成は僕の最も得意な分野なので、これは非常に嬉しかった。

 若手のビジネスパーソンにとって、「自分の強みを活かせない」という悩みは、深刻なものです。「適材適所」で配置されているという人は、恵まれていると思います。

 僕の場合、相対的な強みは「日本語で書く」ということです。これはビジネスの現場でも変わりません。そこで問題になるのは「如何に自分の強みを活かすか」という戦略です。

 単純に言えば、仕事の中で「書く」比率を高めてしまえばいい。

 「業務連絡は極力、メールで行う」というのは、「書く」ことを強みに持つ人が採用できる戦略のひとつでしょう。

 また、「議事録を取る」というのも、書くことを強みに持つ人が取るべき戦略のひとつと言えます。

 学生時代、出版社で編集アルバイトをしていた時も、勤務時間外に趣味で校正をしていたら、その種の仕事が回ってくるようになりました。

 「プライベートでやっている事を、オフィシャルな場に持ち込む」というのは、好きな事を仕事にするための常套手段なのかもしれません。

 よく「好きなことを仕事にする」のが理想で、次善の策が「仕事を好きになる」ことだと言われます。

 しかし、実務の現場で生きていると、もっと繊細で奥が深いことに気付かされます。

 業界あるいは職種というのは、それ程、固定的なものではありません。意欲と能力さえあれば、自分のやりたい方向に物事を変えていくことが可能です。

 例えば、実務のレベルを高めれば、セミナーの講師をしたり、大学で教えたり、本を出版したり、講演を開いたりすることも可能になるでしょう。

 「人に教えるのが好きだから教職」とか「本が好きだから出版業界」という発想は間違ってはいませんが、選択肢はそれだけではありません。

 自分の得意分野をアピールして、仕事にしてしまう。そんなゲリラ戦法もあることに気付かされました。

山田宏哉記

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 2010.10.19 記事一覧へ戻る 文筆劇場・トップ