ジョン・スミスへの手紙
 サイバー・ラボ・ノート (2759)

 ビジネスパーソンのための"要約"スキル 

 ビジネスパーソンにとって、"要約"のスキルは非常に役に立つものです。

 僕は、本を読んだり、どこかに行ったり、何かのセミナーを受けた時は、よくレポートを書いています。

 ウェブに記事として書くのが中心ですが、職場にも色々とレポートを書いて提出しています。自分で言うのも何ですが、案外、熱心に読まれているようで、割と好評です。

 なぜ、僕のレポートが読まれているのか。おそらく、その秘密は"要約"にあります。見聞したことを要約してまとめているのが希少なのだと思います。

 僕は、要約が得意です。競争優位でもあります。

 例えば仕事でセミナーに参加して誰かの話を聴くとします。その話を要約して800〜1,200字の文章で再現することができれば、ビジネスの現場でも充分に通用します。

 例えば、企業のマネジャーであっても、外部のセミナーを受講したり、ビジネス系のイベントで最近の動向を探ったり、話題になっている書籍を読むことの有用性を認めていないわけではありません。

 ただ、時間的制約から、あまりそういうことに時間を割けないだけです。

 ですので、若手がセミナーで聴いた話やビジネス系のイベントで見聞きしたこと、話題になっている書籍に関するレポートを書けば、案外、熱心に読むものだと気付きました。

 但し、これには一つ重要な条件があります。それは「読むに堪える要約であること」です。要するに、明瞭な言語で書かれ、情報密度が高いことです。

 これは案外、意識的に訓練しないとできない。僕はもう、こんなことばかりを10年以上やっているので、自然と身についています。

 "要約"をする上で、機械でもできるようなシステマティックな手法はないと思います。学校でも正式に習うものではないでしょう。
現代文の教師といえども、教えるに足る要約能力を持っているのか、疑問と言えば疑問です。

 情報をインプットして、咀嚼して、より短い言葉で表現する。それだけのことですが、奥は深いです。

 さて、要約のスキルがあると、色々なチャンスにアクセスできるようになると思います。

 例えば、何かのイベントに会社から誰かを行かせるとき、誰を選ぶか。これは、レポート能力が高い人になります。なぜなら、参加した人が優れたレポートを書けば、参加しなかった人にもレポートを配って、波及効果を生むことができからです。

 こういう機会に、「おもしろかったです」などの個人的感想で済ませる人は、会社の代表としては不適格です。この人は、「パス」も「シュート」もしていないからです。球技同様、情報を受け取ったら、誰かにパスをするか、自分でシュートをしなければなりません。

 厳密に言えば、仕事として社外の研修やセミナーに参加した場合、レポートを書かないのはルール違反です。見聞したことを仲間に報告する義務があると考えるべきです。

 その際、レポートの核となるべきは「役に立ちそうだ」とか「有意義だった」といった個人的感想ではなく、「コンテンツそのものの要約」になります。

 自分が得た知見を、なるべく減衰させないように、仲間たちにレポートする。僕がセミナーなどを受講するとき、心掛けているのはこの一点です。そのためには、どうしても一定の要約スキルが必要になってくるのです。

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 山田宏哉記

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 2010.11.18 記事一覧へ戻る 文筆劇場・トップ