ジョン・スミスへの手紙
 サイバー・ラボ・ノート (2775)

 クローズアップ現代「課長!イキイキ働いてますか」覚書

 クローズアップ現代「課長!イキイキ働いてますか」(11/22放送)を視聴しました。以下、その覚書です。

 日本の課長82万人。経営と現場をつなぐパイプ役としての、改めてその役割が見直されている。

「昭和の課長」年功序列と終身雇用の中で、新入社員の憧れだった。部下は正社員のみで、同じ価値観、経済は右肩上がりの成長を辿っていた。

 平成の課長。デフレ不況の中、成果主義の導入。目標達成と部下育成の両方を求められるようになった。年上や非正規社員の部下も増えた。

 部下の価値観も多様化し、まとめるのが難しくなっている。プレイング・マネジャーとして、内部統制や労務管理など管理業務が贈大している。

 富士通マーケティング。毎週1回、本社の会議室に課長が召集される。全社の課長、400人余りを対象とした研修。期間は半年。自分が部下との間でどのような問題を抱えているかを話し、他の課長から意見を聴く。

 包装用の花を販売する会社に勤める課長の佐藤さん。毎日課の中で一番に出社する。課長になってから、始発電車で出勤するようになった。

 曰く「課長になって一番思うのは、今までは現場の皆とプレイヤーとして、立場が同じ時は、同じ境遇で悩みを解決できていたりしたんですけれど、上司からの指示を伝えなきゃいけない立場もあるので、その辺でちょっと両方からの立場で孤独を感じる時は正直あります。」

 ゲストで呼ばれた中原淳氏(東京大学準教授)曰く「課長になることが節目であることは確かなんですけれども、手放しでは喜べない。おそらく大きな責任が伴う仕事です。日本企業の卓越性を支えているのはミドル・マネジャー。上が掲げた戦略を自分の職場に合うような形で解釈して、ビジョンを描いて、部下を巻き込んでいく。トップとボトムをつないでいく役割として、課長の役割は非常に大きい、ということですね」

 大手損害保険会社の損保ジャパン。この企業が課長に求めているのは、多様な部下とのコミュニケーションの力。多面観察という評価制度を導入。一人の課長を部下全員が評価する。

 損保ジャパン人事部長松井隆氏曰く「自己評価と部下の評価を比較するわけですよね。当然、ギャップが生まれてくる。そのギャップを認識するということが、課長の成長の起点になっていく」

 支社長(課長職)を務める服部さん。部下は33人。働き方も様々で、転勤ありのグローバル職、転勤なしのエリア職(主として女性)、年配の嘱託職員などがいる。

 服部さんは、多面観察でエリア職からの評価が厳しい結果となった。曰く「エリア職員の仕事に関与できていない。触れる機会もグローバル職員よりも少ない。"振り返らされて"非常に大きなショックを受けたというのが事実だと思います。」

 エリア職からの評価が低かったことをエリア職の職員たちの前で打ち明けた。そして曰く「皆さんの仕事を知って、皆さんが仕事の中で何に困っているのか、あるいはどの仕事が上手くいっていて、それに対して自分が何を手を貸せるのか」

 再び、ゲストの中原淳氏曰く「仕事の中で、自分のマネジメントを折に触れて振り返るということが大切。色々な雇用形態の人がいる中で、"飲みニケーション"というのは難しくなってるのが現状。。職場が多様化し様々な価値観を持った人が働く中で、お互いの価値観を大切にしていく姿勢が大切ではないか」

 山田宏哉記

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 2010.11.23 記事一覧へ戻る 文筆劇場・トップ