ジョン・スミスへの手紙
 サイバー・ラボ・ノート (2783)

 2010年の川崎 東芝科学館探訪記

 昨日(2010年11月27日)、川崎市幸区の東芝科学館を探訪しました。東芝研究開発センターに隣にあります。入口で警備員にバッジをもらい、構内に入ります。

【写真】東芝科学館がある敷地。 

  施設は3階建てで、大人から子供まで楽しめるようなコンテンツになっていました。ITやエレクトロニクス業界の人は、一度、探訪してみた方がいいと思います。

 僕にとっての一番の収穫は、3D映像を体感できたことでした(3D映像に関する考察はこちら をご覧ください)。

 その他、東芝の基礎を築いた田中久重氏のカラクリ人形の実演なども、印象に残るものでした。

 展示物としては、産業用のロボットや医療関係のなども置かれていました。

 尚、「日本経済新聞」2010/06/16付の記事では東芝科学館館長の三浦明さんのインタビュー記事が掲載されています。よくできた記事なので、この記事を引用することでこの施設の紹介に代えさせて頂きます。

 [引用開始]

 川崎市幸区の東芝研究開発センターに隣接する東芝科学館。国産初の自動式電気釜から半導体まで主な製品の歴史やさまざまな技術に触れられる。大人に人気の産業観光ツアーのコースにも組み込まれた。館長の三浦明(59)は就任して3年目。ものづくりの背景にある「技術者の探求心や情熱を、展示を通して伝えていきたい」と話す。

 小学生らのにぎやかな声があちこちで聞こえる。静電気で髪の毛が逆立つ体験コーナーでは歓声を上げる親子の姿が目に入る。年間入場者数は14万人強。4割が学校の団体客で、その半分は小学校だ。東京都大田区や町田市など市外から見学に訪れる児童も多い。

 「展示物は何も語らないが、子どもたちがこれらの学習資源から理屈抜きに何を感じるかが大事」。子どもの感性の鋭さは今も昔も同じ、と三浦は思う。

 新製品が並ぶが「ショールームではありません」。高性能半導体を使った液晶テレビ「CELL REGZA(セルレグザ)」を年初から置いた。裏側の発光ダイオード(LED)バックライトの光り方が分かるようにLED部分だけをもう1台横に陳列。家電量販店との差異化にこだわる。

 収蔵品を中心に製品情報はデジタル化され、例えば白熱電球などは画像や開発の背景、当時必要だった技術を東芝社員がインターネットで閲覧できる仕組みが整っている。社員向けデータベースづくりも担う。

 科学館は1961年11月の開館。来年の50周年を前に、館長業務のかたわら東芝の各部門の担当者と展示の内容や企画について細かな打ち合わせがそろそろ本番を迎える。「研究開発センターや事業所の技術者が、技術や製品化に注いだ熱い思いを語りかけられる、“顔”の見える機会を増やす」と三浦はアイデアの一端を明かす。

 教育の主体は学校だが、「それを補うのは企業」。最近は走査型電子顕微鏡を導入し、細かな回路などを見られるようにした。今後は小学生から大学生まで、技術者らに疑問を直接ぶつけられるような場の提供を意識したいという。

 「少年少女発明クラブ」「出張科学教室」など科学館の支援企画は多い。東芝ファンだけでなく、ものづくりの仲間を増やすことが目標だ。

 [引用終了]


 経済情勢が厳しい中、入場料が無料であるにもかかわらず、これだけのクオリティの展示ができているのは、単純に凄い。東芝科学館の心意気に敬意を表したいと思います。

 山田宏哉記

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 2010.11.28 記事一覧へ戻る 文筆劇場・トップ