ジョン・スミスへの手紙
 サイバー・ラボ・ノート (2970)

2011年の宮城 仙台市立美術館「ポンペイ展」探訪記

 昨日(2011年5月1日)、仙台美術館で開催されていたポンペイ展を鑑賞しました。

【写真1,2】仙台市立美術館。外観と内観




【写真3】魯迅の碑。仙台市立美術館敷地内。


 常設展は館内点検のためやっておらず、企画展のポンペイ展のみ。本来ならポンペイ展を中止にしても不思議ではなかったと思います。

 しかし果たして、これが期待以上の充実度でした。お客さんの数も比較的多かったです。

 奴隷の足枷(あしかせ)や剣闘士の短剣やグローブは実物を初めてみました。

 ローマ時代の美術品というと「白」が基調というイメージがある。但し、あれは「塗装が剥がれた」のであり、制作当時は色鮮やかな塗装が施されていた(ようです)。こういう認識は、時に重要になります。

 「昔の人は、不便で退屈な生活を送っていた」と考えがちだが、ローマでは「奴隷」が主人の身の回りの世話をしていました。

 市民階級の女性の主たる関心は「恋とオシャレ」だったようだし、結構、悠々自適の生活を送っていたのではないか。富裕層は毎晩、宴会をしていたようです。

 ローマ人は虚栄心が強かったようだ。広間に金庫を置いて招待客に家の財力を見せつけたり、壁にギリシャ神話のフラスコ画を掛けて教養の高さをアピールしていた、とのことです。

 尚、ローマ時代の公衆浴場に関する説明は「絶妙のぼかし方」だった。"色々な人たち"の"社交"の場だったと。

 ポンペイは火山灰に埋れたことによって、2000年前の生活がそのまま保存されました。「自然災害で埋もれた街」であり、それ故に人類に貢献しました。学芸員としては、そのことに強く感じるところがあったのだろう、と僕は想像します。

 尚、当美術館には魯迅の碑文があります。探訪時には是非、こちらにも立ち寄った方がよろしいかと思います。

 (800字)

 山田宏哉記

Tweet

 2011.5.2 記事一覧へ戻る 文筆劇場・トップ