ジョン・スミスへの手紙
 サイバー・ラボ・ノート (2984)

 2011年のいわき 津波到来後の久ノ浜をゆく

 昨日(2011年5月22日)、福島県いわき市の久ノ浜を探訪しました。地元の人から「特に被害が酷い」と聞いていた地域のひとつです。

【写真1】殆どの家が全壊した地区。"震後"の原風景。


【写真2】全半壊した家々。


【写真3】海岸線。


【写真4】崩落した道路


【写真5】歪んだように見える空間


【写真6】流された橋


【写真7】常磐線久ノ浜駅。


 津波被害の大きさは想像以上だった。

 砂浜部分に高低差があるので、防波堤は不要のようにも見えるが、今回の津波では壊滅的な被害となった。

 特に殆どの家が「全壊」の地区を歩くと、戦後の焼け野原を想起せずにはいられない。おそらくこれは"震後の原風景"なのだろう。

 僕は常磐線で隣駅の四倉の津波被害を目の当たりにしたときも驚いたが、久ノ浜の被害は、それよりもランクがひとつ上だった。

 この日、僕は震災ボランティアをする予定だった。

 ところが前日、諸般の事情で酒を飲みすぎ、身体が使い物にならない状態だった。喉に指を突っ込んで、強引に吐いたのだが、回復に午前中いっぱいを要してしまった。

 ボランティアセンターに到着したのが12:00頃で、ぼちぼちと雨が降り始めた。雨はいよいよ本降りになり、殆どの現場の人が戻ってくることになった。

 そしてスタッフから正式に「今日は雨のため中止」との連絡があった。

 だから僕は、震災ボランティアとしてではなく、個人として久ノ浜を探訪することにした。

 これまでの僕の基準なら、久ノ浜を探訪して、津波被害の凄まじさを写真に収めることができたら、それなりに大きな「収穫」だったと思う。

 でも、今の僕にとっては、これでは殆ど達成感がない。

 やっぱり、あくまで自分の身体を使って、何か物事を前に進めないと駄目だ思った。
 
 (800字)

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 山田宏哉記

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 2011.5.23 記事一覧へ戻る 文筆劇場・トップ