ジョン・スミスへの手紙
 サイバー・ラボ・ノート (3007)

 2011年のいわき "住宅街に湧き出た温泉"探訪記

 先日(2011年6月25日)、福島県いわき市の玉露を探訪した。

 6月中旬、「余震で住宅街から温泉が湧き出た」との報道があったため、実際に自分の眼で確かめてきた。

【写真1】住宅街に湧き出た温泉。旧炭鉱跡。湯気があがっていた。


【写真2】私有地につき、これ以上は接近できなかった。


【写真3】地元の"野次馬"たち。密かな名所になっていた。


【写真4】近所の家々。地震で瓦が破損した家が目立つ。


【写真5】いわき市内。放置されたままの山崩れ。


 温泉が湧き出たのは、旧常盤炭鉱跡のようだ。

 地元の人の話を立ち聞きしたところ、以前はお湯が溢れていたが、溢れないように土嚢袋を積んだようだ。今は湯煙が確認できるのみ。野次馬根性が旺盛で来たのが4回目の方もいるようだ。

 "住宅街で湧き出た温泉"は珍奇ではあったが、あまり重要性はなさそうだ。住宅とは隔離された場所でのことだし、匂いも特になかった。

 余震の影響に関して言えば、いわき市内でも山崩れが放置されていることの方が深刻な問題だ。こちらも住宅地がすぐ近くにある。

 津波の床上浸水は何とかなるものの、「裏山が崩れそうだから、この家には住めない」という当事者の話も聞いた。

 原発事故と津波被害のため、通常なら優先的に取り組むべき課題が後回しにされている。

 こういうことは、実際に現地に立たないとわからないと改めて気付かされた。
 
 山田宏哉記

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 2011.6.27 記事一覧へ戻る 文筆劇場・トップ