ジョン・スミスへの手紙
 サイバー・ラボ・ノート (3053)

 2011年度上半期の習得技能 成果と課題

 2011年度も半分が過ぎた。この半年で習得した技能と今後の課題を記しておきたい。

 自己評価であるが、震災ボランティアとして現場経験を積んだことが奏功し、以下のような事柄については、かなりの程度、習得できたと感じている。

1. 短期間であれば、少人数の集団を取りまとめ、広義の成果(損益への貢献、顧客満足、事故の予防等)を出せるようになった。

2. 広義の成果を出すために必要な課題を洗い出し、段取りをつけ、実行できるようになった。

3. こちらから実行可能な案を提案することで、依頼者が自分からは言わない要望を引き出し、解決できるようになった。

 一方、課題は多く、どんどん増え続けている。

1.気が合わない人や価値観が異なる人と組むと、途端にパフォーマンスが下がってしまう。

2.英語力。社会人になって以来、ずっと「英語力を伸ばそう」と思ってきたけど、碌にできていない。

3.交渉力と提案能力。利害を共有する人たちを調整することはある程度できるようになったが、利害が対立する相手との交渉事は苦手かつ経験不足。

 僕が特に問題視しているのは、項番1だ。

 本音を言えば「気が合わない人とは仕事をしない」と割切りたいところだが、今は組織で働いているので、そうもいかない。

 気が合わない人が相手でも協力し、パフォーマンスの低下を最小限に抑え、円滑に共同作業を進められるようになる。

 具体的に言うと、僕は、仕事が嫌いな人や減点主義の人、向上心がない人と相性がよくない。

 ビジネスの技能習得目標に「好き嫌い」とか「気が合う人、合わない人」の話が出てくるのは一見場違いだが、現実には「好き嫌い」とか「気が合うか、合わないか」で、仕事の評価も大方決まってしまう。特にスタッフ部門はそうだ。

 例えば、長時間残業や休日出勤にしても、気が合う人がやれば「やる気があって、頑張っている」と評価し、気に食わない人がすれば「時間外手当を稼いでいる」と見なしたりする。理不尽なものだが、「それが当たり前」なのだ。

 僕自身、気が合わない人を内心、切り捨ててきた。その方が楽だからだ。「どうせ、あの人に話しても理解できない」と決め付けてきた。たぶんそれが、僕の「傲慢さ」や「思い上がり」の核心部分なのだと思う。

 尤も、ビジネスマナー的に言えば、気が合わない人には「事務的に接する」のが基本で、コミュニケーションも必要最小限に抑えるのが基本だ。でも今の僕は、そこに逃げたらいけないような気がしている。

 向上心がない人や努力不足の人に配慮する必要があるのか。これまで僕は「ない」と思っていたけど、今後はなるべく配慮しようと思う。

 継続的に自己研鑽を積めるのも、一種の才能なのかもしれない。あまり他人に要求できるものでもない。

 やる気がなくて「生活のために、割り切って職場に通っている」というのも、ひとつの仕事観であり、人生観である。僕にそれを批判する資格はない。そういう人とも協力し、最大限の成果を出す。

 僕にはそういう姿勢が足りない。

 気の合わない人と向き合わず、内心、切り捨てていること。おそらくそれが、今の僕の限界なのだ。
 
 「気に食わない人と正面から対峙する」と言うと、それだけで反射的に「嫌だなぁ」と思う。たぶん、だからこそやるべきなのだ。

 山田宏哉記

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 2011.10.1 記事一覧へ戻る 文筆劇場・トップ