ジョン・スミスへの手紙
サイバー・ラボ・ノート (3154)

 虚構・秋元某の女衒術

 こんな夢をみた。

 女性アイドルグループのプロデューサーを務める秋元某。某はグループのメンバーに「恋愛禁止」を要求し、それに違反したメンバーは退会処分にしている。

 なぜ、秋元某はメンバーに恋愛禁止を要求するのか。理由は大きく分けて3つある。

 1.メンバー女性の商品価値を高めるため。
2.メンバーの勤労意欲向上のため。
3. 自らが「唯一の男」となり教祖として君臨するため。

 秋元某のアイドルグループは、主として生身の女性から相手にされない層の男性をターゲットにしている。秋元某の想定では、その手の男性は清廉潔白な女性を理想とするため、「アイドル女性が恋愛をすると、商品価値が毀損する」のだ。

 もっとも、女性アイドルと言えども、生身の人間だ。プライベートな場面では、男からの承認を必要としている。

 秋元某はこれを熟知した上で、女性アイドルたちを「ファンから承認こそ、私が本当に求めているものだ」と洗脳する。

 某のアイドルグループでは、"総選挙"なるイベントが用意されている。女性アイドルたちの満たされない承認欲求は、"総選挙"に向けられる。"総選挙"の投票権はCDに付いており、ファンたちはカネを出して投票権を買う。

 女性アイドルのひとりひとりにとっては、選挙の結果によって自身の処遇が決まるため、「私に投票してください」と必死で営業活動をする。一方、ファンたちは自分が応援するアイドルを応援するため、せっせとCDを買う。その結果、莫大な利益が生まれる。

 "総選挙"の結果、女性アイドルたちは感極まって泣き出してしまったりする。

 普段、意図的に恋愛での承認を遮断することで、女性アイドルたちの「認められたい」という感情を高め、それを"総選挙"というイベントで一気に解消させる。女性アイドルたちは、急激な感情変化に晒されるため、思わず泣いてしまうのだ。

 これも当然、秋元某の意図的な演出だ。

 秋元某のアイドルグループの中では、某が「唯一の男」となる。恋愛禁止と言いつつ、裏のルールでは、案外、某への性的奉仕は認められているかもしれない。

 少なくとも、秋元某は、女性アイドルたちを「大事な商品」だと思っている女衒である。だからこそ、恋愛禁止令などを敷いて、「俺の女に手を出すな」と言いたくなるのだろう。

 元々、秋元某は作詞で名を馳せた。作詞家時代の秋元は、比較的いい仕事をしていたと思う。

 一体どこで道を誤ったのか。いずれにせよ、秋元某はいまでは女衒に落ちぶれ、名前を出すのも恥ずかしい存在になってしまった。

※この記事はフィクションであり、実在の人物や団体とは一切関係ありません。

山田宏哉記

【関連記事】
営業とマーケティング - 訪問販売と集客の戦略 - (2012.6.13)
「工場閉鎖」のシナリオに備えよ (2012.6.12)
日系ブラジル人の街 群馬県大泉町探訪記 (2012.6.11)
優遇される人材、冷遇される人材 (2012.6.9)
"鶏口牛後"は本当か (2012.6.9)
「成長機会」の格差論 (2012.6.8)
自滅する労働貧困層 (2012.6.7)
あの人が嫌われる理由 (2012.6.4)
新参者の心得 -いかに組織に適応するか-
(2012.6.3)
知識と実務のあいだ -学校秀才は"仕事で使えない"か-
(2012.6.2)
「結果が全て」の世界で生きる (2012.5.29)
ノマドが嫌う日本企業(2012.5.27)
なぜ、あの人は長時間残業をするのか(2012.5.26)
最近の若者はバカばかり(2012.5.26)
いかに"集中力"を発揮するか(2012.5.23)
辺境からの企画論(2012.5.20)
高橋俊介(著)『21世紀のキャリア論』覚書(2012.5.20)
競争優位としての"集中力"(2012.5.19)
ビジネスパーソンがヨガをするべき理由(2012.5.14)
岩盤浴の秘密 ―なぜ、女性に人気なのか―(2012.5.13)
ヤンキー文化圏の幸福な人生(2012.5.11)
学習能力向上の戦略(2012.5.1)
性的リソースの分配論(2012.5.1)
交通事故の本質と大手自動車メーカーの広告費(2012.4.30)
組織を動かす人になる(2012.4.23)
"才能の優劣"を考える(2012.4.15)
ビジネスに活かす「サル山の論理」(2012.4.7)
"自動改札機の導入"で消える仕事を考える(2012.3.3)
"人間関係のシャッフル"を考える(2012.2.22)
時を告げる人、時計を作る人(2012.2.18)
「異性のパートナー選び」に活かすマーケティング(2012.2.12)
実務家からみた"学校教育の本質"(2012.1.3)
プレイボーイはビジネスの強者か?(2012.1.1)
「上から目線」のあなたと私(2011.12.31)
「カネのため働く」という建前(2011.12.25)
"就活イベント"のビジネスモデル(2011.12.18)



2012.6.16 記事一覧へ戻る 文筆劇場・トップ