ジョン・スミスへの手紙
サイバー・ラボ・ノート (3155)

 東京・蒲田の格安ネットカフェ探訪記

 昨日(2012年6月15日)、オウム真理教の高橋克也容疑者が東京・蒲田のネットカフェで逮捕された。

 僕は蒲田の隣駅の大森に住んでいて、蒲田にも比較的よく行く。高橋容疑者が逮捕されたネットカフェとは異なるが、「ネットカフェ難民」がいるようなネットカフェの会員証も持っている。

 某ネットカフェは、料金は破格の1時間¥100。ここは他の地域のネットカフェとは雰囲気が全く異なる。

【写真】東京・蒲田の格安ネットカフェ。

 今年の1月、僕は4階の受付で説明を受け、会員証を作った。料金は前払いで\1,000を支払い、会計時に利用時間に応じて返金するシステムだ。入店時の本人確認は、指静脈認証。その背景にあったであろうトラブルや犯罪に思いを巡らせた。

 受付は4階だが、僕の個室は10階で、エレベーターで移動した。10階に到着し、「まんが席」の個室の方に行くと、そこは異空間だった。異様な臭い、何か漁るような音、そして「素足」が通路にはみ出していたりした。僕は気持ち悪くて吐きそうになった。

 店内で目にした客の風体は、いずれも微妙だった。中には「浮浪者の一歩手前」という感じの人もいた。店内には\100で利用できるコインロッカーが設置してあった。

 この店は1週間滞在パックで、\10,500。単純計算で1ヶ月\42,000で、これを「家賃」として考えても、ネットと漫画もあり、コストパフォーマンスは悪くない。

 いくら料金が安いと言っても、僕には耐え難い空間で、僕は滞在時間15分で退店した。受付の店員が「えっ、もうこれでいいんですか」と驚いていた。

 「難民」がいるような蒲田のネットカフェは、他の地域のネットカフェとは、料金、システム、設備が全く違うし、店側もそのことを充分に承知の上でやっている。例外的な存在ではあるが、確かにその種のネットカフェが実在することは確認できた。

 ネットカフェは身分証が必要と思われているが、「漫画席」なら身分証なしで入店・滞在が可能になる。

 正直言うと、仮に僕が警察に追われる立場だとしても、おそらくこのあたりに潜伏すると思う。 

山田宏哉記

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2012.6.16 記事一覧へ戻る 文筆劇場・トップ