ジョン・スミスへの手紙
サイバー・ラボ・ノート (3163)

 飲食店の接客スタッフに異変あり

 この1週間で、飲食店の接客スタッフに対して「そのサービスはひどいのではないか」と感じることが3度あった。

 中でも特にひどかったのが、ジョナサン某店のランチタイムの接客スタッフだった。1回の来店で、下記5項目の重大な過失があった。

1.並び順を無視した案内
2.オーダーから料理が届くまでの時間が長い
3.熱々で出すべき料理(イタリアンハンバーグ)が既に冷めた状態で出してきた
4.誤請求
5.誤請求に対して、謝罪の言葉なし

 飲食店の接客スタッフの基本中の基本は、「できたての料理をお客さんに提供する」ことだと思うのだが、僕がおかしいのだろうか。「待たせた挙句、冷めた料理」というのは、僕でも怒るレベルだ。

 この時は、イタリアンハンバーグの肉とチーズが冷めて固くなっていた。

 作り直しを要求してクレーマーと思われるのも嫌なので何も言わなかったが、これは「カネ返せ」と思うレベルだ。

 もっとも、以前、ジョナサンは「生温かいマグロのたたき丼」を出してきた実績がある。見た目からして品質に問題がありそうで、味も「吐きそうなレベル」だったので、さすがにこの時は、別の料理のオーダーに切り替えた。

 これ以外に、オドオドしたり、パニック状態になって、お客さんの注文がまともに取れない接客スタッフにこの1週間で2回あたった。

 客の前に出せるレベルの人材ではない。アルバイトであろうと、本来ならそもそも採用レベルに達しないと思うし、「キチンと教育しているのか」という疑問も残る。

 こういうボンクラな接客スタッフが客の前に出ることで、店の評判に傷が付くのに、それを放置する。

 考えられる合理的な理由は「人手不足」だ。飲食店の接客スタッフの多くは、若手のアルバイトだが、実は既に、深刻な人材不足に陥っているのだと思う。

 「仕事がない」と若者は言う。彼らが暗黙の前提にしている「仕事」とは、高層ビルのオフィスで、スーツを着て、デスクワークをすることだ。

 労働条件の良い仕事は、求人数よりも求職者の方が多いが、飲食店の接客スタッフのような仕事は、既に求職者よりも求人数の方が多いのだと思う。

 そのために、従来ならば不採用となるレベルの人材が、飲食店で接客をしているのだろう。

 以前は滅多に感じることがなかったことを、別の店で、立て続けに3回感じるのは、単なる僕の勘違いではないと思う。

 山田宏哉記

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2012.6.28 記事一覧へ戻る 文筆劇場・トップ