ジョン・スミスへの手紙
サイバー・ラボ・ノート (3192)

 いかにして"女性の仲良しグループ"は形成されるか

 僕の観察では、女性は最大の関心事によって、いくつかのグループに分かれる。

 具体的には、異性や恋愛が最大の関心事のグループ、仕事が最大の関心事のグループ、食べ物が最大の関心のグループだ。そして、各グループは、互いに分かり合えない傾向にある。

 各グループを分断する決定的な要素は何か。それは「諦め」だと僕は思う。

 酷な言葉になってしまうが、「仕事を諦める」とか「恋愛を諦める」ことで、残った部分に関心が集中する。更に言うと、自分が諦めたものを手にした同性を見ると、心中穏やかではいられないのだと思う。

 私見では、食べ物が最大の関心になる女性のグループは、仕事(勉強)と結婚(恋愛)を諦めた層という傾向がある。ちなみに男の場合、仕事(勉強)と結婚(恋愛)を諦めると、「日本人としての誇り」などが最大の関心になる。

 学校時代を振り返ると、勉強ができる/できないの軸と、恋愛ができる/できないの評価軸は強力だった。このマトリクスにより、生徒を4タイプに分類することができる。

 勉強ができる/恋愛ができる層は、男で言うと文武両道、女性で言うと才色兼備の層だ。

 勉強ができる/恋愛ができない層は、男女共にガリ勉層となる。恋愛を諦めた分、勉強に残ったエネルギーを集中する。そのため、勉強分野では、文武両道/才色兼備の層の実力を上回ることもある。

 勉強ができない/恋愛ができる層は、ヤンキー層となる。ホストやキャバクラ嬢になって、子どもに変な名前を付けて遊ぶのもこの層だ。

 勉強ができない/恋愛ができない層は、残念ながら、完全な落ちこぼれに分類される。食べ物が最大の関心事になるような層だ。

 仲良しグループというのは、この評価軸によって形成されるケースが多かった。実際、僕自身も自分と同じセグメントの人に親近感を感じる傾向がある。

 よく考えると、社会人になってからは、仕事ができる/できないの軸と、結婚(恋愛)ができる/できないの軸で見ると、比較的他者をグループ分けしやすいことに気が付く。

 要するに僕たちは、仕事(勉強)ができる/できない と 異性関係が充実/異性に縁なし の評価軸によって人間を4つのセグメントに分類し、選択的に自分と同じセグメント人と仲良くなる傾向がある。

 私見では、男性よりも女性の方が、このセグメント分けが、仲良しグループの形成に大きな影響を与えるように思う。

 その理由は、女性の方が、何かを「諦める」ことが自分のアイデンティティとなる傾向があるからだと思う。

 男性からすると、"女性同士の相性"を見抜くのは至難だが、仕事(勉強)ができる/できない と 異性関係が充実/異性に縁なし という評価軸でマッピングすれば、たぶん大きくは外さないと思う。

 尚、言うまでもないことだが、上記のマッピング結果を当人たちに伝える必要は、全くない。

 山田宏哉記

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