ジョン・スミスへの手紙
サイバー・ラボ・ノート (3226)

 もしも世界が男女10人ずつの高校の教室だったら

 もしも世界が男女10人ずつの高校の教室だったら、そこでは誰と誰がカップルになるだろうか。あるいは、誰があぶれるのだろうか。

 男女共に、魅力的な順にナンバー1からナンバー10まで格付けできたとして、私の独自研究をもとに考えてみたい。

 まず、男子の場合、ナンバー1、2、3あたりまでが、女子から見た時の恋愛対象のように思われる。この層は、自分からさほど強くアプローチをしなくても、恋人を得られる可能性が高い。

 これに次ぐ、男子のナンバー4、5、6、7あたりは自分から強くアプローチしないと女子には振り向いて貰えない可能性が高い。

 男としての魅力度が低いナンバー8、9、10あたりは、はなから「恋愛を諦めている」ケースが多い。アニメやゲームの美少女に夢中になり、匿名掲示板に「リア充は死ね」など と書き込みをするのは、この層が多いと考えられる。

 女子の場合、ナンバー1は意外と「高嶺の花」として敬遠され、女子のナンバー2、3、4、5あたりに男子のナンバー1〜7あたりからのアプローチが集中する。

 その結果、何が起きるか。

 まず、女子のナンバー2、3、4、5と男子のナンバー1、2、3はカップルとして成立しやすい。もともと、潜在的に「両想い」なので、これは当然とも言える。

 特筆すべきは、女子のナンバー1だ。男子が「自分には無理だ」と敬遠して、実は競争率が低くなっている。従って、男子のナンバー4以下でも、アタックすると意外に上手くいく可能性がある。

 男子のナンバー4、5、6、7は、まずは女子のナンバー2、3、4、5を狙うが、上手くいく可能性は低い。ここは激戦区であり、しかも男子のナンバー1、2、3と競わなければならず、どうしても不利になる

 冷静に「自分との釣り合い」を考えると、男子のナンバー4、5、6、7は、女子のナンバー6、7、8にアプローチをかけるのが現実的だ。

 女子のナンバー6、7、8も、理想としては男子のナンバー1、2、3だが、ここは女子のナンバー2、3、4、5が押さえている。ある程度妥協して、ナンバー4、5、6、7からのアプローチを受け入れた方が現実的な選択となる。

従って、上手く気が合えば、男子のナンバー4、5、6と女子のナンバー6、7、8もカップルとして成立しやすい。

 では、女子のナンバー9、10と男子のナンバー8、9、10はどうか。

 女子のナンバー9、10も待ちの姿勢では恋人を得るのは難しい。女子の場合、ここで「諦める派」と「諦めない派」に分かれる。諦めない派は、男子のナンバー4、5、6、7あたりを狙う。そして、これは案外上手くいく。

 では、男子のナンバー8、9、10も諦めなければ、恋人を得られるだろうか。待ちの姿勢ではおそらく無理だが、女子のナンバー9、10の「恋愛を諦めた派」にアプローチすれば、上手くいく可能性はある。

 注意すべき点としては、男子のナンバー8以下に恋人がいると、恋人のいない男子のナンバー4以下から「何であんな奴が。身分不相応だ」として嫉妬されることになる。従って、男子のナンバー8以下は、恋人がいても、公言しない方が良い。

 結局のところ、女子の場合、8割程度は待ちの姿勢でも恋人はできるが、男子の場合、待ちの姿勢で恋人ができるのは、上位3割程度に限られる。

 ナンバー4以下の男子が「恋人が欲しい」と思うなら、自分から積極的にアプローチしなければならない。

 私見では、平均的な魅力の男子(ナンバー4、5、6、7)に恋人ができない最大の理由は「待ちの姿勢」にある。自分とナンバー1、2、3の男性と比較して、「自分は顔と頭が悪いから恋人ができない」とか嘆くのは、根本的に間違っている。

 もしも世界が男女10人ずつの高校の教室だったら、きっとこんなことが起きると思う。

 山田宏哉記

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2012.11.25 記事一覧へ戻る 文筆劇場・トップ