ジョン・スミスへの手紙
サイバー・ラボ・ノート (3242)

 虚構・日本の音楽業界を救った大エロ四十八手    

 CDの売り上げ低迷が続いていた日本の音楽業界に、革命的なアイドルグループが登場した。

 その名も、大エロ四十八手。ネーミングの起源は、性の技術を結集した江戸四十八手だ。

 大エロ四十八手の基本コンセプトは「モミモミできるアイドル」。CDに「握手券」などを同梱することで、急激にCDの売り上げを伸ばした。

 大エロ四十八手のファンに取っては、複数枚のCDを購入することが常識となっている。なぜなら、CDの購入枚数によって、特権が違ってくるからだ。

 CD1枚につき1枚の「握手券」が入っているが、「握手券」を複数枚集めると、更に卑猥な特権を手にすることができる。

 大エロ四十八手の男性ファンたちは、普通の女性には相手にされない分、性欲とルサンチマンがたまっている。その分、握手券を集めるために多額の散在をする。

 握手券3枚で「撫で撫で券」

 握手券5枚で「スカートめくり券」

 握手券10枚で「揉み揉み券」

 握手券15枚で「ペロペロ券」

 握手券50枚で「入浴券」

 握手券100枚で「お泊まり券」

 このような卑猥な特権を用意して、果たして大エロ四十八手は大丈夫なのか。

 実は大エロ四十八手は、ファン対応のために、歌の上手な風俗嬢を引き抜いている。そのようなメンバーが、卑猥なファン対応をしている。

当然だが、大エロ四十八手は、音楽的はほとんど価値がない。だからこそ、価値のないCDを大量に売りさばいた大エロ四十八手の存在は、革命的だった。

 今では、大エロ四十八手の出す曲が、ヒットチャートの上位を独占している。実際にはファンは付録の握手券を目当てに買うのだが、形式的には「CDが売れた」という体裁になる。

 いずれにせよ、大エロ四十八手の出現により、日本の音楽業界は大復活した。めでたし、めでたし。

 ※この記事はフィクションであり、実在の人物や団体とは一切関係ありません。

 山田宏哉記

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2012.12.31 記事一覧へ戻る 文筆劇場・トップ