ジョン・スミスへの手紙
サイバー・ラボ・ノート (3257)

 タイトルで得をする人、損をする人   

 実生活で、タイトルの重要性について話す機会があった。

 タイトルの付け方は非常に大切だが、失敗している人が多い。よくありがちなのは、「〜についての考察」みたいなタイトルだ。こういうタイトルでは、誰も『読みたい』とは思わない。

 幻冬舎では、社長の見城氏が全て出版物のタイトルを決めているようだ。書籍にとっては、「タイトルが生命」だという点を、誰よりもわかっているのだろう。

 内容の良し悪し以前に、タイトルがイマイチだと、勝負の土俵に上がれない。そもそも「時間を割いて読もう」という気にもならないからだ。

 僕のウェブサイトのここ1年の記事毎のアクセス数を調べたところ、よく読まれたのは、やはりタイトルそのものに訴求力がある記事だった。

1. 教職に逃げる大人たち
2. 優遇される人材、冷遇される人材
3. 嫌いな人を無視すれば、世界に平和が訪れる
4. 反知性主義の国・日本
5. 最近の若者はバカばかり
6. 文系の7割は営業職に就く
7. 日本人の7割には、中学の教科書レベルの知識もない
8. 虚構・秋元某の女衒術
9. つぶしが効く職業、効かない職業
10.ヤンキー文化圏の幸福な人生

 タイトルの付け方は「センスや好みの問題」と言われそうだが、ある程度、システマティックにできる。

 僕の記事のタイトルの付け方には、主として3つのパターンがある。

1. 記事の内容を一行に要約する
2. キーワードをタイトルにする
3. 疑問形の問題意識をタイトルに使う 

 もちろん、僕のやり方を他人に勧めるつもりはない。

 重要なのは、いくつか自分なりに得意なタイトルの付け方のパターンを身に付け、そのノウハウを言語化しておくことだ。

 更に、ウェブを運営していると、記事毎にアクセス数に大きな開きがあることに気付くはずだ。アクセス解析で記事毎の効果検証をしていると、タイトルの付け方のセンス向上に役立つ。

 いずれにせよ、大前提にするべきは「大多数の人には、充分な時間がない」という点だ。

 個人的な人間関係を持たない限り、タイトルを見てピンとこなければ、いくら内容が優れていても、そのままスルーされてしまうのだ。

 山田宏哉記

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