ジョン・スミスへの手紙
サイバー・ラボ・ノート (3327)

 出張で成果を出す  

 身近な人が、よく出張で海外に行っている。その上で、思うことがある。

 出張を「在勤場所とは違う場所で仕事をすること」と定義すると、出張に見合う成果を出すのは実は難しい。

 経営する側の視点で見ると、通常の人件費に加え、出張関連の経費がかかっている。出張者は、通常の人件費+出張経費を上回る成果を出さないと、会社としてはペイしない。

 また、出張先では、情報システムやOA機器の使い勝手が普段と違ったりするので、作業効率も普段よりは落ちる。要するに、成果を出すための環境や条件は、普段よりも厳しいものとなる。

 例えば、参加したいイベントなり、セミナーがあるとして、有給休暇を取って自費で参加するか、会社の出張経費で参加するかは、結構、微妙な問題だ。判断基準は「人件費+出張経費を上回る成果につながるか」。

 自信があるなら、堂々と会社の出張経費を使えば良いと思う。

 新人の頃、僕は業界団体の展示会やセミナーなどは、有給休暇を取って、自費で行っていた。仮に会社の経費で行ったとしても、人件費と出張経費を上回る成果は出せなかったと思う。

 成果を出せる人なら会社の経費で参加する案件に、成果を出せない人は有給休暇を取って自費で参加する。こういう格差は見えにくいが、確かにある。僕自身、どちらの立場も経験した。

 営業職以外については、「出張の多い人ほど、会社から認められている」と判断して良いと思う。少なくとも、会社を背負う役割を、社内ニートに任せるわけにはいかない。

 私見では、出張そのものが、「仕事の報酬」だと思う。出張経費の削減が言われるようになった昨今では、尚更だ。更に、実地で現場を確認した人は、情報面でも優位に立てる。

 その意味では、「次の出張」の機会を得ることが重要であり、そのためには常に人件費+出張経費を上回る成果を出し続けなければならない。当然ながら、出張以外の普段の仕事の成果も重要になる。

 仕事ができる人は、会社経費の出張で世界中に行く。仕事ができない人は、会社を辞めて、ピースボートで世界一周旅行に出かける。

 なお、出張して成果を出せないと、評価と信用を一気に落とす。これは当然で、仲間から「遊んできただけじゃないか」と思われたら、「次の出張」はない。

 僕だって、出張者が人件費+出張経費を上回る成果を出さなければ、頭にくる。

 それを思えば、僕たちはもっと、「出張で成果を出す」ことをこだわらなければならないことは、明らかだと思う。

 山田宏哉記

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2014.2.10 記事一覧へ戻る 文筆劇場・トップ