ジョン・スミスへの手紙
サイバー・ラボ・ノート (3328)

 なぜ、会議に貢献できないのか  

 改めて思い返すと、僕は長らく、会議やミーティングで上手く発言できなかった。

 新人の頃、僕は読み書きと会話能力の落差が大きく、特に会話の反射神経が鈍かった。会議やミーティングの発言は内容よりタイミングが重要だが、僕はそのリズムを上手く掴めていなかった。

 新人のうちは、会議やミーティングの議論に参加するのが、かなり難しい。出しゃばりすぎてもいけないし、かと言って発言しないのでは、いないのと同じだ。慣れれば簡単でも、慣れるまでが大変だ。

 意外と盲点だが、会話能力は読書では鍛えにくい。僕は、そのことに自覚が足らなかった。

 会議やミーティングで、ドンピシャのタイミングで発言するには、読書家より、むしろ「頭空っぽで合コン三昧」のタイプの方が「実戦経験」が豊富な分、むしろ有利だ。

 僕は「内容よりリズムとタイミング重視」の会議やミーティングで遅れを取り続けた。
「言おうと思ったこと」や「確認したいこと」があっても、議題が流れて行くと、発言しづらくなる(どこかの論争番組じゃあるまいし、他人の発言を強引に遮ってまで、発言しようとは思わない)。

 また、会議の運営者が未熟だと、延々と一方的な演説を聴かされる羽目になる。

 更に、会議やミーティングで「言いたいことが言えるか」と言えば、結構微妙な問題で、議題や主催者、他の参加者との力関係によって違ってくる。

 下っ端のうちは、色々と気を使わなければいけないことも多い。しかも、会議やミーティングで発言しないと、ずっと下っ端のままだ。

 ただ、今にして思う。

 実際は、会議やミーティングでタイミングよく発言できるかは、「慣れ」と「場数」の問題でしかない。自分で会議の企画から議事進行、議事録作成などをしていると、おのずとどのタイミングで何を言えばいいかが分かってくる。

 以前は苦手分野だと思っていたけど、数をこなせば、僕にも自然とできた。できなかったのは、得意/不得意の問題というより、単に経験不足のためだった。

 山田宏哉記

【関連記事】
出張で成果を出す(2014.2.10)
プロジェクトで成果を出す(2014.1.25)
長時間残業が減らない本当の理由(2014.1.11)
仕事がなくて暇な会社員(2013.6.30)
「上司に相談します」が口癖の担当者(2014.2.1)
個人主義者は会社勤めできるか(2014.1.26)
日雇い派遣に学ぶプロジェクトの本質(2014.1.18)
誰が"面倒な雑用"をするべきか(2013.12.30)
タクシーに未来はあるか -業界復活の切り札-(2013.12.21)
TV電話が普及しない本当の理由(2013.12.7)
就職活動の勝敗は10歳の頃に決まっている(2013.10.25)
『ちびまる子ちゃん』で学ぶ「教室内カースト」(2013.10.20)
なぜ、日本人の7割には中学レベルの知識もないのか(2013.9.22)
勤労の美徳と資本主義の強欲 (2013.9.21)
ウェブへの上場と不特定多数による評価 (2013.9.16)
仕掛けと手仕舞いの仕事論 (2013.8.31)
"この世にいらない人間"と動物的本能の暴走 (2013.8.20)
人間的魅力の効用と限界 (2013.7.28)
勤勉という美徳の終わり(2013.6.30)
勉強で得られる知識は、価値が低い(2013.6.22)
仕事が好きな人、嫌いな人(2013.6.1)
仕事に"専門的な知識と能力"は必要か(2013.4.27)
ビジネスでは、あまり努力しない方が良い理由(2013.4.20)
誰が「腐った人材」を養うのか(2013.4.13)
「パンを分け合う仲間」としての会社(2013.3.30)
なぜ、あの人は「本を読むバカ」なのか(2013.3.26)
「やればできる」の仕事論(2013.3.23)
なぜ、ユニクロの離職率は高いのか(2013.3.16)
若者よ、貯金は止めた方が良い(2013.3.12)
英語公用語化の真意(2013.3.9)
薄給の時代 、副業の損得勘定(2013.3.2)
株で勝つのが難しい理由 (2013.3.2)
残業を良しとする"村の論理" (2013.2.24)
お金を稼ぐ力、組織を泳ぐ力(2013.2.16)
「みんな」という名の不審人物(2013.2.9)
リスクヘッジとしての株式投資(2013.2.2)
勤労の国の幸福なサラリーマンたち (2013.1.27)
公務員の"駆け込み退職"騒動の本質(2013.1.26)
株式投資の「究極の目標」とは何か(2013.1.23)
シャープ株の売買で気付いたこと(2013.1.17)
"試練の場"としての株式投資(2013.1.14)
中村淳彦(著)『職業としてのAV女優』覚書(2013.1.4)
読書の費用を回収できるか(2013.1.4)
いかに「読むべき本」を確保するか(2013.1.4)
"紙本主義"の終わりとアマゾンのキンドル生態圏(2013.1.1)
信仰告白のビジネスモデル (2012.12.29)
iPhoneの防水ケースと家電量販店の終わり(2012.12.26)
なぜ、デートでサイゼリヤに行ってはいけないのか?
(2012.12.22)
ペニーオークション詐欺の教訓(2012.12.22)
汗で稼いだ一万円、投資で稼いだ一万円(2012.12.19)
実務に活かす株式投資(2012.12.15)
アウトソーシング時代の働き方(2012.12.8)
「飽きないこと」を仕事にする(2012.12.2)
ビジネスに活かす優先的選択(2012.11.27)
もしも世界が男女10人ずつの高校の教室だったら
(2012.11.25)
"ホームレス転落"という悪夢 (2012.11.24)
映画『シルク・ドゥ・ソレイユ』に学ぶ人材配置 (2012.11.18)
シュートを打つ人、パスに逃げる人 (2012.11.17)
若さゆえの飢餓感 (2012.11.17)
動物王国としての実社会 (2012.11.11)
人生を語る不誠実さ (2012.11.11)
映画『009 RE:CYBORG』覚書(2012.11.4)
なぜ、経歴を詐称するのか(2012.11.3)
愛は地球を救えない(2012.10.24)
労働貧困層と生活保護(2012.10.22)
ルサンチマンのある人生(2012.10.18)
世界は"不本意な職業"で溢れている(2012.10.15)
不本意な職業を受け入れる(2012.10.13)
僕たちは「格差社会」を望んだ(2012.9.24)
「人間好き」のファシズム (2012.9.17)
強者はデモに参加するか(2012.9.15)
撤退戦としての介護(2012.9.1)
「仲間外れ」の構造(2012.6.26)
反知性主義の国・日本(2012.6.24)
日本人の7割には、中学の教科書レベルの知識もない
(2012.6.23)
読書を実務に活かす暗黙のプロセス (2012.6.23)
教職に逃げる大人たち (2012.6.21)
最近の若者はバカばかり(2012.5.26)
「カネのため働く」という建前(2011.12.25)



2014.2.13 記事一覧へ戻る 文筆劇場・トップ