ジョン・スミスへの手紙
サイバー・ラボ・ノート (3363)

 大物プロブロガーが高知に移住したたった1つの理由

 大物プロブロガーのI氏が、東京から高知に移住したそうだ。理由については、本人が色々、どうでもいいことをゴチャゴチャ書いている。

http://blogos.com/article/87602/?p=1

 少なくとも、僕には、わざわざ東京から高知に移住するメリットが理解できない。

 仮に僕が西日本に移住するなら、アジアとの交通と物流の要所である福岡か沖縄を選ぶと思う。わざわざ高知を選ぶ理由はない。

 しかし、たった1つだけ、僕には思い当たる節がある。

 それは、1人当たりの県民所得にある。高知の1人当たりの県民所得は、全国でも最低レベルにあるのだ。

 邪推すると、I氏が高知県に移住した本当の理由は、「年収150万円で、東京で暮らすのが惨めになった」からだと思う。だからこそ、県民の平均所得が全国最下位(約200万円)の高知県に移住した。これなら、年収150万円でも、さほど劣等感を感じずに済む。

 余計なお世話だが、ハローワークで高知の仕事を調べてみた。正社員でも月給11〜12万円程度の仕事が目についた。高知で労働条件の良い仕事を見つけるのは、なかなか難しそうだ。

 但し、賃貸物件についても調べたところ、高知なら、風呂付き物件を月2万円以下で借りられる。

 つまり、高知県は「貧乏人に優しい」のだ。たまたま偶然、I氏が県民の平均所得が全国最下位の県を選んだとは、思えない。

 だからこそ、「まだ東京で消耗してるの?」みたいな恨み節をブログに書き殴るのだ。


 I氏が自尊心を守るために、高知県に移住するのは勝手だが、そういう身勝手な行動に、家族を巻き込むのはどうかと思う。

 実のところ、僕も掃除屋や日雇いアルバイトをしながら、年収150万円くらいで、東京で生活していた時期がある。随分と惨めな思いもした。但し、I氏とは違って、僕は当時、自分が「社会のゴミ」で「負け犬」だと自覚していた。

 僕は年収150万円の頃から、東京が好きだった。人間関係がドライだからこそ、自分の好きなことに集中できた。たとえ、自分自身が社会のゴミでしかないとしても、東京は魅力的な街だと思っていた。

 東京と一口に言っても、都心部やシーサイドと八王子や青梅、多摩ニュータウン方面では、勝手が全く違ってくる。確かに、毎日、多摩ニュータウンから満員電車で都心部に通勤するようでは、「消耗」するのも無理はない。

 僕は東京の大森界隈に住んでいるが、品川駅と羽田空港まで、それぞれ電車で10分程度の距離だ。徒歩圏内に3路線4駅。都心に通うのでなければ、満員電車にも巻き込まれずに済む。そして、家賃はリーズナブル。住みやすくて良い場所だと僕は思う。

 いずれにせよ、結論を言えば、わざわざ東京から高知に移住する価値はない。

 そして、大物プロブロガーが高知に移住したのは、「低収入で生活が苦しくなったから」。僕の中では、これで決着済である。

 山田宏哉記

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