ジョン・スミスへの手紙
サイバー・ラボ・ノート (3455)

 勝負を決める「やるか、やらないか」

 実生活でこんな話をする機会があった。

 「機械化が進んでも、人々の仕事量は減らない。それは、仕事やビジネスでは、『競争に勝つ』ことが求められるからだ。他人より、高い地位や年収、やりがいのある仕事を得るという具合に、僕たちは『他人との比較』が重要な世界に生きている。だから、仕事量は減らない。」

 それでは、「他人との比較」で差が付く決定的な要因は何か。結局のところ、差が付くのは「やるか、やらないか」だ。

 「やるべきこと」「やりたいこと」「やった方が良いこと」は山ほどある。そして、大抵は、「やるべき」だと認識されている。それでも、言い訳したり、面倒くさかったりで、やらない人が大半なので、実際にやるだけで勝てることが多い。

 大抵、ダイエットや禁酒禁煙は、失敗する。「やるべきだ」と知っていても、実際には何かと自分に言い訳をして、やらない人が多い。仕事の世界も同じで、シンプルに「やるべきことをやる」だけで、結構な成果になる。

 僕もそうで「この懇親会に参加した方が良いのだろうな」と感じても、開始時刻が22:00からで終電帰りだったり、知っている人が少なかったりすると、ついつい参加を躊躇してしまったりする。

 もちろん、こういう場面では参加すべきだし、僕も知識としては、それを知っている。しかし、実際には自分に甘くて、サボっている。

 身近で見ていて思うが、成果を出したり、チャンスを掴むのは、こういう場面でも飛び込むタイプの人だ。

 先日、「彼我の実力差」を思い知る象徴的な出来事があった。

 ある飲み会に、僕は21:30頃に駆け付けたが、終電が迫っていたので、23:30頃に退散した。一方、「成果を出す人」は、僕が帰ろうとする23:30頃に駆け付けてきた。

 僕もよく、「なぜ、あの人は脚光を浴びるのに、自分はイマイチなのか」と気落ちしているが、自分が「23:30に帰る人」であり、あの人は「23:30に駆け付ける人」であることを思えば、彼我の実力差は歴然としている。

 しかも、敗北と敗因を知りながら、僕は有効な対策を実行できていない。

 文字にして書くと、「何を怠けているんだ、バカ野郎」と言われそうだ。しかし、「終電近くまで、仕事として酒を飲む」だけでも、結構大変なものだ。

 色々と気を使う上に、その日も朝から仕事をしているし、翌日だって朝から仕事だ。僕も、ベストではないにせよ、それなりに努力はしている。

 朝から夜まで猛烈に働き、終電頃まで「仕事として酒を飲む」のは、ほとんど「体力勝負」の世界であり、基礎体力と集中力がないと、全くついていけない。下手をすると、身体を壊して、病院送りになってしまう。

 仕事の世界で、大きな成果を出すためには、「猛烈に働く」しかない。もちろん、ダラダラと残業するのは論外だ。

 猛烈な勢いで、効率良く、朝から晩まで働いて、卓越した成果を出す。「成果を出す人」「チャンスを掴む人」はこれくらいやっている。

 そこまでするからこそ、競争に勝つことができる。そして、仲間からも「勝者」と認められる。

 勝負を決めるのは、現実には、戦略やアイディア、スキルなどではない。ダイエットや禁酒禁煙と同様、結局は「やるか、やらないか」の問題であり、ここで勝負がついているのだ。

 山田宏哉記



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2015.4.18 記事一覧へ戻る 文筆劇場・トップ