ジョン・スミスへの手紙
サイバー・ラボ・ノート (3467)

 良いダメ社員、悪いダメ社員

 実生活で「『良いダメ社員』と『悪いダメ社員』の違い」の違いを話す機会があった。

 よくある「仕事ができる人、できない人」の対比ではなく、あくまで低レベルなダメ社員同士の比較であることに注意されたい。

 「良いダメ社員」も「悪いダメ社員」も、どちらも能力が低いことに変わりはない。両者の違いは、自己評価と自己顕示欲にある。

 「良いダメ社員」は、自分の無能さをよく自覚しており、他の社員の邪魔をしないように配慮する。一方、「悪いダメ社員」は、能力がないのに、無駄にやる気があり、他の社員の邪魔をしたり、余計なトラブルを起こしたりする。

 「良いダメ社員」と「悪いダメ社員」の区別は重要で、後者はクビになる可能性が高いが、前者は生き残れる可能性が結構ある。

 僕も一時期、(能力がないのに、無駄にやる気がある)「悪いダメ社員」だったが、今は何とか、(自分の無能さを自覚する)「良いダメ社員」になることができた。

 「悪いダメ社員」が肝に銘じておくべきことは、自分は「いない方がマシ」な存在であり、「自宅待機」をした方が、会社の業績が伸びると気付くことだ。

 ただ、それではあんまりなので、出勤を許可されている。だから、絶対に他の社員の邪魔をしてはいけないのだ。

 自分の存在感をアピールするために、他人の成果物に対して、やたらと言いがかりや難癖を付けるのは、典型的な「悪いダメ社員」の行動だ。

 この辺りは、Twitter界隈を見るとよくわかる。

 Twitter界隈では「他人の悪口を言わせたら、天下一品」だったり、空気を読まずにリプライを飛ばす人を結構見分けるが、これは「悪いダメ社員」の行動特性だ。

 「悪いダメ社員」がクビになるのは、Twitter界隈で言えば、フォロワーを増やすために有名人に絡んだり、他人に難癖をつけるだけのクソリプを飛ばすからだ。こういう人は、Twitter界隈では嫌われてブロックされる。同様に、会社生活でも嫌われて解雇される。

 「悪いダメ社員」は、内心、「評価されたい」とか「俺様の凄さを思い知れ」みたいな感情を抱いているものだが、組織で働く上で、こういう感情は「百害あって一利なし」。
この手の自尊心や自己顕示欲こそが、クビになる原因を作るのだ。経験があるので、これは確信を持って言える。

 だから、「悪いダメ社員」から「良いダメ社員」になるには、「余計なことをしない」のがポイントになる。少なくとも、攻撃よりも守備を優先する。

 一見簡単だが、人間には自尊心や自己顕示欲があるので、これが結構難しい。だからつい、余計なことをして、余計なトラブルを起こしてしまう。

 「悪いダメ社員」は、やたらと「やる気のアピール」だけはする。もちろん、無能なので、成果は出ない。そして、言い訳と他人の悪口のオンパレード。つくづく感じるが、「成果を見せろ、バカ野郎!」という話だ。

 「口は災いのもと」とは、よくぞ言ったものだ。「悪いダメ社員」は、つい感情や自己顕示欲を優先して、SNSで同僚を罵倒したり、職場でクソメールを発信したりしてしまう。だからこそ、閑職に回されたり、クビになったりするわけだ。

 例えば、あの大物プロブロガーの発言には、「俺様の凄さを思い知れ」という感情が透けて見える。こんな調子だから、「海外のソーシャルメディア動向の調査」みたいな閑職に回されて、実質的にクビになったのだろう。

 いずれにしても、「悪いダメ社員」は、クビになりたくないなら、一刻も早く、行動を改める必要がある。

 まずは「自分は無能なダメ社員だ」と深く自覚し、他の優秀な社員の邪魔をしないよう、最大限の配慮をすること。そうすれば、僕のように、「良いダメ社員」になることができるだろう。

 山田宏哉記



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2015.7.25 記事一覧へ戻る 文筆劇場・トップ