ジョン・スミスへの手紙
サイバー・ラボ・ノート (3486)

ボーナスと人事評価について、余計な一言を申し上げます

 全く余計なお世話ですが、経団連系の大企業にとっては、ボーナス支給の季節となりました。

 そこで今回は、(どこぞの企業の会社員としてではなく)診断士試験の受験生として、ボーナスと人事評価について、余計な一言を申し上げます。

 まず、ボーナスについて、余計な話をします。

 ボーナスは会社の業績に応じて出すのが基本なので、「ボーナスが出るか、出ないか」とか「出るとしたら、基本給の何ヶ月分か」は、会社による差が大きいです。

 経団連系の大手企業だと、ボーナスは基本給の2-3ヶ月分のところが多く、「支給なし」が4割の中小企業と比べると、無視できない差です。

 ザックリ計算すると、経団連系の大手企業に勤務すると、年収は、基本給×18ヶ月分(うち6ヶ月分が賞与)+残業代 くらいになります。

 例えば、月給30万円とすると、30万円×18ヶ月=540万円。毎月5万円分の残業をすると、年間60万円上乗せで年収約600万円という具合です。

 一方、業績不振の中小企業に勤務すると、年収は月給×12ヶ月分、残業代の支給なし くらいが現実的な数字になる。月給18万円とすると、18万円×12ヶ月=216万円。

 経団連系の大手企業との収入格差は大きく、学生の大企業志向は、必ずしも「性格」の問題ではありません。

 私事で恐縮ですが、ぼくちんは今年、台湾、韓国、沖縄、福岡、四国と旅行に行ってきました。年末年始は上海で過ごす予定でちゅ。

 殊更、贅沢もしていませんが、毎回、10万円?20万円くらいのお金はかかっています。ある程度のボーナスが出ていないと、海外旅行の費用を捻出するのも、結構難しいように思います。

 現実問題として、経団連系の大手企業に勤務すれば、お金と時間の工面が出き、その気になれば、年に2回くらいは、予算20万円くらいの海外旅行にも行けます。一方、月給18万円くらいで、ボーナスと残業代なしの中小企業に勤務していると、年2回の海外旅行は、経済的に結構難しいのではないでしょうか。

 学生のうちは気付かないと思いますが、社会人が定期的に海外旅行に行くためには、結構、ボーナスが重要です。旅行が趣味の人は、ある程度、ボーナスが出る会社に就職した方が、旅行ライフが充実するような気がします。

 次に、人事評価について、余計な話をします。

 ボーナスの原資は限られているので、組織内で「どう分配するか」が重要になります。常識的には、大きな成果を出した人に多く配分し、成果がイマイチだった人には、ちょっとしか配分しない。これが公平だと考えられています。

 さて、重要なのは、人事評価は、相対評価だという点です。原資が限られているの以上、評価が高い人もいれば、評価が低い人もいます。

 もちろん、いくらビジネスのことでも、「A君の評価が高い」とか「B君の評価が低い」という話は、非常にセンシティブな話なので、堂々と社内に貼りだされることはないでしょう。

 しかし、同じ職場で働いていて、普段の仕事ぶりを見ていれば、だいたいわかるものです。人の評価に関して、日々、一緒に働いている時の素朴な実感が間違うことは、ほぼないように感じます。

 今更ながら、評価って、当人の行動に、結構な影響を与えるものだなぁ、と思います。

 ただ、重要なのは受け止め方です。評価が良い時は、評価された部分を更に伸ばすことが必要です。評価が悪い時は、気を落とさずに(=人間感情に照らせば、不可能に近いですが)、臥薪嘗胆で、挽回することが必要です。

 折角、良い評価を得ても、「ウケケケケ、俺様は凄いんだ!」と慢心しては意味がありません。また、残念ながら悪い評価の時、「あんなボンクラ連中ばかりが評価されるなんて納得いかない!」と自棄になっては、更なる悪循環に陥ってしまいます。

 「やったぁ!評価が良くて、ボーナスが増えて嬉ピー!」というのは、もちろん成果主義の重要な側面なのですが、それだけで終わらせてしまったら、とてももったいない(もっとも、僕にとっても、ボーナス次第で、旅行に行ける回数が変わってくるので、ここは真剣勝負なのですが)。

 評価との付き合い方は、とても難しいものです。評価されるために働くのは本末転倒ですが、一方で評価は高い方が良いものです。

 なぜなら、仕事においては、礼を失してでも、言わねばならぬこと、やらねばならぬこともあるからです。ある程度評価が高ければ、"貯金"があるため、「評価が下がってでもやる」という判断ができます。

 一方、仕事で低い評価を受けると、性格を悪化させやすい傾向はあるように感じます。「(俺様の評価が低いなんて)この会社には人を見る眼がない!」とか「俺様よりあいつの評価が高いなんて納得いかない!」とか。

 でも現実には、仕事で評価が高いのは、他人の幸せを喜び、他人の不幸を悲しむタイプの人なのです。

 仕事で成果を出すためには、(建前ではなく本音で)「仲間の成功を自分のことのように喜び、仲間の失敗を自分のことのように悲しむ」ことが、実は何よりも大切なのです。

 毎度偉そうなことを言って申し訳ありませんが、自分への評価を不本意に感じる人は、案外、この辺りに低評価の原因があるのではないでしょうか。

 評価が良くても悪くても、今後の成長の糧にすることが大切です。綺麗事かもしれませんが、これは忘れてはいけないポイントだと思います。

 成果主義を採用している会社でも、「評価そのものより、評価を受け止めて、今後、どうするかが大切だ」という点は、トップメッセージとして、明確に伝えるべきだと僕は考えています。

 以上、全くもって、余計なお世話なのでした。与太話につき、あまり真面目に受け止めないでちょ。

 山田宏哉記



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2015.12.12  記事一覧へ戻る 文筆劇場・トップ