ジョン・スミスへの手紙
サイバー・ラボ・ノート (3510)

 仕事に活かす「旅行プロジェクト」

 一昨日、昨日と石川県の金沢に1泊2日で旅行してきました。

 1日目の日程は、北陸新幹線で金沢駅へ→回転ずし すし玉→泉鏡花記念館→21世紀美術館→武家屋敷→ゴーゴーカレー金沢駅総本山→ダイワロイネットホテル。

 2日目の日程は、ビジネス上の調査→兼六園→鈴木大拙館→本多公園→金沢城公園→近江町市場(海鮮丼)→ひがし茶屋街→志摩→主計町茶屋街→8番ラーメン→グランクラスで東京に帰還。

 定番観光地を回り、金沢ならではの正統的料理とB級グルメを食べ、ついでにビジネス上の調査もして帰ってきました。今回の旅行は、成長にも資するものと考えています。

 モーガン・マッコール(著)『ハイ・フライヤー』(プレジデント社)では、著者は仕事以外の「成長を促す経験」として、下記のような具体例と示唆を記しています。

"成功したリーダーに聞くと、仕事以外(純粋に個人的な問題)の「成長を促す経験」は多様にある。運動競技、政治活動、若い頃の家庭生活、ボランティア組織の運営、個人的インスピレーション、軍隊のリーダーシップと多岐にわたっている。"(P120)

"仕事の場面で新しいことをするにはリスクは高すぎるかもしれないが、仕事以外で何か新しいことに挑戦することは、リーダーシップ開発にとって大変重要なものになるだろう。"(P121)

 僕は、この中に「旅行」も含まれると考えています。目的地や予算を決めて、スケジュールを組んで、現地で積む有益な経験を最大化するべく行動するのは、仕事のプロジェクトと共通するものがあります。

 旅行は時間が限られているので、「あれも、これも」と全てを選ぶことができません。「あれか、これか」でどちらかを選ぶ決断に迫られます。これは、意思決定の訓練としても有効です。

 今回の旅行中、僕が常に心がけていたことは、「あと一歩の歩み、あと一枚の写真が勝負を分ける」ということです。

 旅先においては特に、気になったことは、すぐにその場で確認して、写真を撮らないと、もう二度とチャンスがないことが多々あります。

 気になる裏路地があったら、すぐに確認して、写真を撮るフットワークの良さ。この時、あと一歩進んで撮った1枚で、人生が変わる可能性、世界が変わる可能性は、少なからずあります。

 また、クリエイティブな能力に関しては、「創造性は移動距離(特に歩いた距離)に比例する」という経験則もあります。クリエイティブな才能を持たぬ者が、クリエイティブな仕事をするなら、「歩いた距離(フットワークの良さ)」で差を付けて勝つしかありません。

 これも、仕事と共通します。仕事においても、既に疲れているタイミングで、粘り強く「あと一言」「あと1本の電話」「あと1本のメール」といった、「あと一手間」をかけれるかどうかが、勝利と敗北を分かつ境界線になるように感じます。

 仕事そのもので、「成長を促す経験」を積めるかどうかは、運不運にも左右されますが、プライベートな「旅行プロジェクト」であれば、ある程度、裁量が効くはずです。

 また、ひとりの人間が経験することである以上、仕事そのものの経験による蓄積と、旅行プロジェクトによる蓄積を、区別することはできません。

 ビジネスで勝つためには、旅行ですらも、成長を促す経験の場として、活用する。現役の実務家が旅行をする際、大事なのは、この心がけではないでしょうか。

 山田宏哉記



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