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 人生論に頼らない

 もう少し、本の話を続けます。 僕が読む本は、「読書家」が読む本とは、だいぶ異なります。 個人的能力の向上につながる本が中心です。

 だから例えば、僕は、「人生、どう生きるべきか?」といった類の本をあまり読みません。

 中でも、「真理」とか「真実」とか大袈裟な言葉が連発する本は、まず読みません。

 本に書かれたことが、正しい、間違っている、ではありません。 僕にとっては、「人生論に頼らない」「余計な世話にならない」という姿勢が大切なのです。 読んで参考にするのはいいけど、頼ってはいけない。

 これも、大抵、男性に当てはまる話ですが、若い頃は、どうしてもそういう青臭い本に惹かれてしまいます。他の分野の本が、瑣末なものに思えてきます。

 読書というのは、そもそも精神活動です。 だから、思想的な本ばかり読んでいると、精神と身体のバランスが、精神一辺倒になってしまって、人間としてバランスを崩します。

 (だからやるなら、「精神性のある身体活動」か「身体性のある精神活動」がいいですね。)

山田宏哉記

P.S. 唐突ですが、紀ノ国屋書店のアルバイトに応募しました。

2005.10.1

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