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 バリスティック・ストレッチ

 地道に柔軟体操を続けている方に、朗報です。

 ストレッチ(筋を伸ばす動作)には、静的なものと、動的なものの2種類があります。僕が基本的にお勧めしているのは、反動をつけないで行うストレッチです。

 ただし、特にバレエやら格闘技のように、「実際の動きで使える柔軟性」ということを考えると、静的なストレッチ(音読すると誤解されそうだなぁ)に、動的なストレッチを組み入れて効果倍増をはかることは大切です。

 動的なストレッチは、バリスティック・ストレッチなどと呼ばれます。「バリスティック」などと言うと、何となく頭がよさそうにみえますね。

 おなじみの開脚のポーズ(開脚前屈)を例にとりましょう。

 左右の脚をできるだけ広げて、息を吐きながら上体を前に倒します。このまま、しばらくキープして、上半身をもとの位置に戻します。

 ここまでは、普通の静的な(スタティック)ストレッチです。  ここからが本番です。

 このまま、上半身だけをねじって、右手で左足の先をタッチします。そして、振り戻される勢いを利用して、左手で右足の先をタッチします。これを繰り返します。最初はゆっくり、だんだん速くしていきます。

 何も開脚のポーズでなくてもいいのですが、静的なストレッチで身体を慣らしてから、行うことが大切です。ありがたいことに、バリスティック・ストレッチを行うことで、静的な柔軟性も向上します。

 もっとも、出来なくても、現役の競技者でない限り、特に失望する必要はありません。

 特に運動習慣のない人なら、120°開脚で上体を前に倒して、肘(ひじ)が地面につけば、まずまずの上出来でしょう。

山田宏哉記

P.S. 正直、このハードルはかなり高いです。

2005.10.4

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