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 飲物は冷たい方がおいしい?

 「飲物は冷たい方がおいしい」というのは、おそらく、とんでもない錯覚です。

 日本全国、どこへ行っても、飲物は、氷を入れて冷やした状態で出てくるので、異常な状態に慣れてしまったのです。(飲物が体温付近の温度だと、「手抜き」とみなされるのは、氷や冷蔵庫が貴重だった時代の遺物でしょう。)

 体温とかけ離れた温度の飲物を一気に飲むと、体内にショック反応が起こって、免疫力や身体能力が低下します。

 特に、運動時は、一時的に、免疫力が低下し、身体をサビつかせる活性酸素が発生します。ただでさえ免疫力が低下している運動後に、冷えた飲物を一気飲みするのは、命を削るのに等しい行為です。実際、スポーツ選手には、短命の人が数多くいます。

 筋肉マニア(?)は「トレーニング後は、プロテインを補給するべきだ」と言います。

 でも、運動後は、温かい飲物や、(流行のアミノ酸飲料などには目もくれずに)ビタミン類を取ることの方が大切になります。僕は、身体を動かす際は、大抵、あまり冷えていない緑茶かウーロン茶を携えています。

 中学時代、部活の練習に、ギンギンに冷えたスポーツ・ドリンクを持ってきた生徒は、なぜか誇らしげでした。

 僕は、麦茶を持っていくことが多かったので、肩身が狭い思いをしました。しかも、あまり冷えていないことが多くありました。

 でも、今ではそれでよかったと思います。

山田宏哉記

P.S. 神経質になりすぎるのもよくないですけどね。

2005.10.11

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