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 商売道具は自己負担

 仕事をする上で、要求されるモノや知識、情報があります。

 どうしても必要なものから、できればあった方がいいものまで、強度はさまざまです。

 「どうしても必要なもの」は、大抵、会社なり雇用者が用意してくれます。 ユニフォームやら、最低限の実務知識などです。

 交通費も普通は、支給してもらえます。(ただし、遠距離通勤の人ほど得をするという、一種の不平等です。)

 対して、「仕事をする上で、できればあった方がいいもの」は無限にあります。 それこそ、メモ帳などに始まる文具品から、勉強道具としての書籍・雑誌・新聞・インターネットなどは、職種を問わず必要となります。

 「できればあった方がいいもの」は、基本的に自腹・自己負担のものです。 ここに、どれだけ自分のお金・時間・労力を割くことができるかが、その人の仕事の能力を決めるように思います。

 例えば、自分が働いている店に、勤務時間以外にお客として訪れることも立派な勉強です。

 子供の頃、文房具代や交通費を特別なものとして、お小遣いとは別にもらっていた人は、要注意です。

 自分のお小遣いから、勉強代を出してこなかった人は、自分の給料から仕事をする上で必要となる勉強代に、お金を出し惜しみます。

 「できればあった方がいいもの」を、経費で会社持ちのもので済ませよう、というのは、本気で仕事に打ち込んでいない人です。めぐりめぐって、会社のお荷物としてお払い箱にされても、文句は言えません。

 むしろ、商売道具に投資することは、長期的には元が取れることなのです。

山田宏哉記

P.S. 小さいことのようで、大切なことです。

2005.10.24

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