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 見切りはついた

 先日、地元の駅のホームで高校時代の友人に、偶然、出会いました。 かれこれ話すうちに、彼が誰もが知る自動車会社に内定したことがわかりました。

 僕は、素直に祝うことができました。

 真面目(?)に勉強して、大学には現役合格で、それに満足せずに勉強を続け、日本を代表する会社に内定したのだから、すごいことです。おめでとう。

 そして、この時、「生きる上での見切り」をつけたな、と我ながら思いました。

 もう、自分自身が納得のいく作品をつくる、ということ以外に振り回されることがなくなりました。

 一年前の僕なら、「友と比べて、自分は何て惨めな生活をしているんだろう」と沈んだり、逆に、「大企業なんかに入っちゃって馬鹿だなぁ」と気張ってしまったように思います。小人の自意識過剰です。

 この一年で、僕は、「社会的評価を求めず、組織に頼らない。そのことから派生する各種の不利益は、すべて受け入れる。」とすでに、見切りをつけていました。(もちろん、他人には全く勧めません。)

山田宏哉記

P.S. 地元の塾に就職したのかと思っていましたが。

2005.11.4

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