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 ブラウン管ベイビー

 時々、「タレントやアイドルの女性に興味ありますか?」というようなことを聞かれます。

 先日は、「タレントやアイドルって、たとえば、会いたくても、会えないじゃないですか。ブラウン管から一方的に流れてくるイメージに熱中するというのは、好きじゃないんですよ。」と答えました。

 タレントやアイドルの人が、人一倍、努力していることは、承知の上です。

 念のために、「でも、何もメディアを通して伝わってくるアイドルに熱中する人を批判したり、馬鹿にしようとは思いませんよ。自分とは違うってだけで。」と付け加えておきました。

 芸能人の名前を挙げて、「○○さんのこと、知っている?」と聞いたとします。

 その人が有名ならば、「ああ、知ってる、知ってる。あのドラマに出ている人でしょ。」と答えたりするでしょう。

 でもこれは、厳密には、「TVで見たことがある」というだけで、「知っている」とは言わないのではないかな。

 誰だって、カメラが回って全国放送されていたら、普段通りの振る舞いは、しないんじゃないかな。

 だから、僕は、ブラウン管の中の人たちを、あれこれ批評することは、しません。  それは、単純に彼ら彼女らのことを知らないからです。  個人的な関係がないからです。

 それより、今、目の前にいる人を大切にします。  ちょっと硬いけど、冒頭の質問に丁寧に答えると、こういう風になります。    

山田宏哉記

P.S. 『蹴りたい背中』みたいなこと言いますね。

2005.11.13

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