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 「回数」のトレーニング哲学

 腕立て伏せや腹筋に代表されるような筋力トレーニングに際しては、「何回やるか」ということは、些細なようで、意外と大切です。

 トレーニングの回数に関しては、まず大きく分けて、「予(あらかじ)め目標回数を決めて行う」と「予め目標回数を決めないで行う」の2通りのアプローチがあります。

 1.予め目標回数を決めて行う

 長所…トレーニング量を客観的に把握できる。

 短所…数をこなすことに気を取られて、一回一回のフォームがいい加減になりがち。

 2.予め目標回数を決めないで行う

 長所…自分の身体状態と相談しながら自由にできる。

 短所…怠けようと思えば、いくらでも怠けられる。

 僕の経験から言えば、初級者のうちは、予め、目標回数を決めて、その回数をこなした方がいいと思います。

 効果を上げるコツとしては、あえて目標回数は少なめ(確実にできる回数)にして、一回一回を念入りに正しいフォームで行うことです。とんでもない回数を日課にする人は、大抵、三日坊主で終わってしまいます。

(中学校時代、サッカー部では、よく先輩に腕立て伏せを命じられました。  60〜100回と、キチンとしたフォームで行うには多すぎました。  ほとんど腕を震動させるだけで、回数として数えていました。)

 こうして、「自分に対する自信や厳しさ」を身につけたら、徐々に、「量」より「質」に移っていくのがいいでしょう。

 これは、読書や映画鑑賞の習慣をつけたい時も同じです。  最初は、「月に本を5冊以上読む。映画は3本以上観る。」などと数値で目標を決めた方が効果があります。

 最初は、「型」「数字」から入って、徐々に「無形」「質」に到るというのは、上達の王道です。

山田宏哉記

P.S. いずれにせよ、トレーニングに際して「見栄」は、捨てましょう。

2005.11.27

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