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 柔軟体操で声もよくなる

 地道に柔軟体操に取り組んでいる人に朗報です。

 鈴木松美さんと福島英さんの共著『いい声になるトレーニング』(かんき出版)で、「体を柔らかくすると、声も温和になる」として、毎日の柔軟体操が勧められていました。

 声の波長の観測データでも、身体が柔らかくなると、美しい声の波形に近くなることが示されていました。

(高校時代、僕は、福島英さんのヴォイス・トレーニング本の熱烈な読者でした。非常に身になった覚えがあります。感謝の気持ちもこめて紹介。)

 僕自身、柔軟体操が進むにつれて、声の硬さや角、不自然さがとれて、まろやかな声質になってきたような気がしていたので、 「まさにこれだ!」と納得がいきました。

 実際、声を前面に出して使う、演劇サークルの知人も、 「柔軟体操は、どこの演劇団体でも毎日の基礎練習の中に含まれているだろう。」と言っていました。

 普通、「声をよくする」というと、言いにくい台詞を早口で言ったりするようなことを思い浮かべがちです。

 でもこれは、舌のトレーニングにはなっても、声そのものをよくすることにはつながりにくいものです。 「急がば回れ」です。

 よい声のために必要なのは、何といっても深い腹式呼吸です。

 深い呼吸のために必要なのは、リラックスした身体です。

リラックスした身体のために必要なのは、柔らかい身体です。

 というわけで、柔軟体操をすると、思わぬ副産物として、声がよくなるというわけです。

山田宏哉記

P.S. 声で得をしたい人は、ぜひどうぞ。

2005.12.8

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