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 川越高校のハビトゥス/『名門高校人脈』

 鈴木隆祐(著)『名門高校人脈』(光文社新書)を読みました。

 日本の著名人約1700人とその出身高校がひたすらズラーッと列挙されていきます。非常に丹念に調べられています。

 「その人となり」を形成するのは、大学時代よりむしろ多感な高校時代だという趣旨に基づいています。人間関係のつながりも、大学より高校の方が「濃い」というわけです。

 これには、僕も全く同感です。現在の僕の習慣や行動様式が形作られたのは、明らかに高校時代のことです。

 そして、僕の母校、埼玉県立川越高校も取り上げられていました。  そうか、僕は「名門公立高校」とやらに通っていたわけか。

 カワタカは、公立高校なのに、3年間、同じ数学の先生に習いました。  中高一貫の私立高校と同じように、受験レベルまで持っていくための一貫性を重視していました。

 一見、自由に見えて、定期テスト毎に、「サクシード」という難関の数学問題集をこなすのが、地獄でした。

   この教材をクリアするために、クラスメイト同士では、教えあったりして、共闘意識も育ちました。これで、勉強する習慣が身につきました。

 受験のために、塾や予備校に通っている生徒は、ほとんどいなかったように思います。  先生も、「必要ない」と言っていました。  確かにその通りで、素晴らしい環境でした。

山田宏哉記

P.S. 精読するより、パラパラと気になる人物名とその高校を照らしわせて見る方が、興味深いでしょう。

2005.12.12

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