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 後悔するくらいなら…/恋愛論の達人3

 僕が、「恋愛論論」を伝授している男性の形勢が、どうも悪いようです。

 気になっている女性を何かに誘って断られて、ウジウジしている状況です。  数日後、その女性から、お詫びの言葉とともに、キャンディを贈られたそうです。

 彼は、「このキャンディには深い意味があるのではないか。」と思っているようです。いやはや、気持ちはわかるけどね。

 というわけで、今回は、このキャンディの意味について、あれこれ解説してきました。

 独断と偏見で女心を代弁すれば、「あなたのことは、人間的には嫌いでないけれども、恋愛対象としては見られない。キャンディをあげるから、私のことはあきらめてね。」ということでしょう。

 気立てのいい女性のようですね。キャンディは、「恥をかかせてしまったこと」「男心を傷つけてしまったこと」に対して、ほんのささやかなお詫びの印でしょう。社交辞令とも言います。

 ただ、彼は、このキャンディに対するお礼の気持ちを長々と手紙に書く気なのです。

 「さすがにそれは考え直した方がいいのではないか。(わざわざ自分から迷惑がられる選択肢を選ぶこともないでしょう。)」と僕は言いました。が、彼は納得が行かない表情です。

 結局、考え直して、「もし、後になって、『あの時、キャンディのお礼を書いておけばよかった』と悔やむくらいなら、書けばいいのではないか。」と言っておきました。

 こういうことは、実際に自分で失敗することでしか学べません。  客観的には、誉められたことではなくとも、自分で納得がいくまでやった方がいい時もあります。

 というわけで、不評連載の「恋愛論の達人」シリーズも、今回で最終回になるかもしれませぬ。

山田宏哉記

P.S. 最後の最後は、何が起きるかわかりませんからね。僕も、普通に女性に優しくしたつもりが、愛の告白と勘違いされて、交際(?)を断られたことがあります。

2005.12.19

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