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 いい姿勢でイスに座る

 1日の生活の中で、イスに座っている時間というのは、 かなりの割合を占めています。ですので、イスに座る姿 勢がいい人と、ふんぞり返った人では、体型や姿勢の美 しさに差がつく一方です。

 イスに座る際、多くの人が、「背もたれに寄りかかっ てはいけない」という注意事項を頭では知りながらも、 実践できないでいます。

 しかも、「根性や精神力が足りないからだ。」と曖昧 な理由付けをしています。

 だけど実は、自分でイスに座る姿勢が悪いと感じたら、 胸の前で数秒間、両肘(ひじ)くっつければ、問題点は 大抵、解消します。

 理屈を説明すれば、背もたれに寄りかかってふんぞり 返ってしまうのは、骨盤が後ろに傾いているからです。

 胸の前で両肘をくっつけると、後傾していた骨盤と上 半身が前傾します。

 柔軟体操に熱心に取り組んでいる人は、「骨盤と上半 身が前傾」という部分にピクッと反応したかと思われま す。

 そう、(開脚)前屈をする時も、両肘をくっつける ようにして行うと、上半身をより深く倒せます。ごく最 近気づきました。

 同様に、姿勢の悪さを感じたら、両膝(ひざ)をくっ つけることも、大変、効果的です。両膝をくっつける と、骨盤が前傾します。だから、両膝をくっつけたまま、 後ろにふんぞり返るのは、むずかしい。

 一昔前、「女性はイスに座る際、両膝を離してはいけ ない」という礼儀作法がありました。これは、一見、不 合理なしきたりのようですが、実は、身体の理(ことわ り)にかなったことなのでした。    

山田宏哉記

P.S. この現代において、「女性はイスに座る際、決して両膝を離してはいけ ない」とは言いませんが。

2005.12.30

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